RS485およびモドバス通信プロトコルチュートリアル (2)

3. RS485は2線式システムおよび4線式システムを有する。4線式システムは、現在ほとんど使用されていないポイントツーポイント通信しか実現できません。2線式システムはバストポロジであり、同じバスに最大32ノードを接続できます。RS485通信網では、マスタスレーブ通信方式、すなわち複数のスレーブを有するマスタが一般的に用いられる。

4. 多くの場合、RS-485通信リンクを接続する場合は、ツイストペアのペアを使用して、各インタフェースの「A」と「B」の端を接続するだけです。信号グランドの接続を無視すると、この接続方法は多くの場面で正常に機能しますが、2つの理由で多くの隠れた危険を埋め込んでいます。

1)コモンモード干渉の問題:RS-485インタフェースは、信号を送信するために差動モードを採用し、特定の基準点に対して信号を検出する必要はありません。システムは、2つのライン間の電位差を検出するだけで済みます。しかし、トランシーバが特定のコモンモード電圧範囲を持っていることを無視することがよくあります。RS-485トランシーバのコモンモード電圧範囲は-7~+12Vです。上記の条件が満たされた場合にのみ、ネットワーク全体が正常に動作します。ネットワーク回線のコモンモード電圧がこの範囲を超えると、通信の安定性や信頼性に影響を与え、インタフェースを損傷することさえあります。

2) EMIの問題:送信ドライバの出力信号のコモンモード部分にはリターンパスが必要です。低抵抗のリターンチャンネル(信号グランド)がなければ、放射の形でソースに戻り、バス全体が巨大なアンテナのように電磁波を放射します。

5. PCはデフォルトでRS232インターフェイスしか持たないので、次の方法はPCホストコンピュータのRS485回路を得ることができます:

1) RS232/RS485変換回路を介して、PCのシリアルポートのRS232信号をRS485信号に変換します。複雑な産業環境では、サージ防止と絶縁を備えた製品を選択するのが最善です。

2) PCIマルチシリアルポートカードを介して、出力信号がRS485である拡張カードを直接選択することができます。