変圧器容量の計算と定格電流の計算(3)
変圧器定格電流の計算
1.変圧器定格電流の計算
定格電流とは、電気機器が定格電圧および定格電力で動作しているときの電流を指します。 また、周囲温度、日照、高度、設置条件などの定格環境条件の下で、電気機器が長時間継続して動作できる電流として定義することもできます。通常動作時の電気機器の電流は、定格電流。
定格電流は、巻線の定格容量を巻線の定格電圧とそれに対応する係数(単相は1、三相は√3)で割って計算された巻線端を流れる電流です。 したがって、変圧器の定格電流は各巻線の定格電流であり、これはライン電流を指します。 ただし、三相グループを形成する単相変圧器の場合、巻線の定格電流は、分子としての線電流と分母としての√3で表されます。 たとえば、線電流が500Aの場合、巻線の定格電流は(500 /√3)Aです。
トランスが定格容量で動作している場合、巻線の電流は定格電流になります。
ブッシングにも対応する過負荷容量が必要であり、巻線のホットスポットの温度とトップオイルの温度はそれぞれ140度と105度を超えてはなりません。
2.変圧器の定格電流の計算:
変圧器定格電流I1N/I2N、単位はA、kAです。 これは、通常の動作中に変圧器が耐えることができる電流であり、三相変圧器のライン電流を表します。
変圧器定格電流の計算式:単相変圧器の場合:I1N=SN / U1N; I2N=SN / U2N
三相変圧器の場合:I1N=SN/[√3*U1N]; I2N=SN/[√3*U2N]
U1Nは、通常の動作中に一次側に印加する必要のある電圧です。
U2Nは、定格電圧が一次側に印加され、二次側に無負荷のときの電圧です。 単位はVです。
注:定格電圧は線間電圧を指します。
I1Nは、通常動作時の一次側変圧器の定格電流です。 I2Nは、一次側変圧器の定格電流です。 単位はAです。
SNは変圧器の定格容量であり、単位はVA、kVA、およびMVAです。
実験式:変圧器の二次側電流(I2N)=変圧器の定格容量*1.44。